演説をする人にとって一つの参考になったことがありましたね。
今日はそのことです。
安倍首相が日本時間4月30日に米国で演説しましたね。
まだ記憶に新しいかと思います。
演説の内容などのポリティカルなお話では一切ありません。
着ていたあのコーディネートのお話。
あの時の安倍首相は何を着ていたか?
どんなネクタイしていたか?
記憶してますか?
はい、答え。
ネイビーの無地スーツに真っ赤なソリッドタイ。
これほどまでに米国を意識したスタイリングはないでしょう。
完璧なスタイリングです。
今までこれを着ていたのを記憶していません。というかあんまり知らないだけなんですがね。
これはボクの個人的な思い込みかもしれませんが、
でも確実にそう思うことがあります。
J・F・K = ジョン・F・ケネディ
名前くらいはみなさん知っているでしょう。
第35代アメリカ合衆国大統領ですね。
未だ謎の暗殺事件、いろいろあります。
その話じゃなくて、
彼が大統領になる前、ニクソンと公開討論の時のお話。
1960年です。
ちなみにボクはまだ生まれていませんよ。
初めて、テレビによる公開討論が行われたそうです。
このときケネディはそのテレビにどのように映るかまで綿密に計算していたそうです。
当時のテレビはもちろんモノクロ、そう白黒です。
今のようなデジタルじゃないから不鮮明だし、個人で録画もない時代。
この時彼は、濃紺のスーツにエンジのネクタイをしていたそうです。
モノクロテレビでシャープに見えることを計算していた。
対するニクソンは薄いグレーのスーツでぼんやりとした印象に映ったといいます。
どちらが好印象だったのか、
歴史がそれを証明していますよね。
たとえモノクロのアナログテレビであろうが、そこまで計算している人は差が出ます。
その後ケネディは公の舞台に立つときは濃色のスーツを着ることになったのは言うまでもありません。
そして、有名な話ですが、その時より、
赤いネクタイは「パワードタイ」と呼ばれるようになりました。
誰もがそれを活用しています。
そして、冒頭に述べましたが、
安倍首相はそれをしました。
米国人には強烈に印象に残ったんじゃないでしょうか?
ボクはそう思えてなりません。
この事例は、演説、プレゼン、そのた講演活動する人すべてにお役に立てる事例だと思いますよ。
濃紺にパワードタイをしろってことじゃないですよ。
いかにして相手の心にメモリーフックされるのか?
緻密な計算、段取りが成功のカギですよ。
そして、そのカギは「装い」にしめる割合がとても高いということです。
そう思いませんか?
土方 洋
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